2009年3月7日土曜日

Moodle / SQLite

Moodle/SQLiteのインストールメモ

MoodleをWindowsパソコンのUSB上あるいはHD上にインストールし、管理者権限で使用する。データベースとしてSQLiteを使用している点が、一般のWAMPと異なる。
参考サイト:
http://docs.moodle.org/en/Student_projects/SQLite#Moodle.2FSQLite_on_a_stick

1.Moodleのインストールと起動及び終了
1)次のサイトからファイルmoodle-on-stick.zip(約28MB)をダウンロードし、USBあるいはデスクトップなどに解凍する。
http://www.anmb.ro/~abautu/mos/
2)解凍されたフォルダmoodle-on-stick(約72MB)には、apache、moodle、moodledataの3つのフォルダと1つのバッチファイルrun-me.batが含まれている。Moodleのバージョンは2.0である。バッチファイルrun-me.batをクリックするとコマンドプロンプトが起動し、HD上にドライブQが自動生成される(下図)。


3)続いてブラウザが自動起動し、http://localhost/ に自動アクセスしてMoodleのトップページが表示される。トップページ右上の「ログイン」をクリックするとログイン画面が現れるので、デフォルトのユーザ名:admin、パスワード:demoを入力すれば管理者権限でログインできる。なお、下の画面は、日本語の言語パックをインストールして日本語化し、ログイン後にテーマを変更したものである。

4)Moodleを終了するには、ログアウトしてブラウザを閉じればよいが、稼働中のコマンドプロンプトも終了させる。これでウェブサーバが停止するが、ドライブQはまだ削除されないので、再度Moodleを使用する場合はフォルダQ:/apache/binにあるApache.exeをクリックしてウェブサーバを起動させ、ブラウザを開いてlocalhostにアクセスすればよい。ドライブQを削除するには、コマンドプロンプトを終了させた後、バッチファイルrun-me.batをクリックすればよい。なお、ドライブQに保存されたファイルは同時にフォルダmoodle-on-stickにも保存されるので、ドライブQを削除しても保存ファイルが消失することはない。

2.日本語化
デフォルトでは英語しか対応していないが、以下のような日本語化と文字化け対策が可能である。
1)下記のサイトから言語パックja_utf8.zipをダウンロードし、解凍してフォルダQ:/moodle/langに保存する。
http://download.moodle.org/lang16/
2)カレンダの文字化け(年月)を解消するため、保存した言語パックja_utf8のファイルlangconfig.phpを、適当なエディタを用いて次のように修正する。
$string['localewincharset'] = 'CP932'; -> $string['localewincharset'] = 'UTF-8';
3)コースの設定画面や活動ブロックに見られる日付け(月や週)の文字化けに対処するため、Moodle管理ブロックの「言語設定」-「言語設定」-「サイト全体のロケール」を‘UTF-8’(デフォルトは空)とする。これにより月や週が英語表示されるので文字化けが回避できる。
なお、日本語ファイル名のファイルも文字化けしないでアップロードできるようである。

3.その他
・サーバ向きではないが、極めて短時間でMoodleが使用できる。
・活動モジュールからアップロードしたファイル(Q:/moodledata/filedirに保存される。)がファイルフォルダに表示されない。
・コースバックアップファイルがファイルフォルダに表示されず、リストアするための操作コマンドもない。
・他のユーザがアップロードしたファイルが管理者に見えない。