2009年5月10日日曜日

Google AdSenseとAnalyticsのブログへの導入

AdSenseやAnalyticsを開始するには、Googleのアカウントを取得した後、それぞれ以下のサイトへアクセスし、HTMLコードを取得して、それをブログへ導入(コードを所定の入力欄へ貼り付け)する。
AdSense:https://www.google.com/adsense/login/ja/?hl=ja&sourceid=aso&subid=ww-ja-et-gaia
Analytics:https://www.google.com/analytics/provision/signup
ここでは、typepadやココログに使われているTypePadとSeeSaaブログについて導入方法を示す。AdSenseもAnalyticsも導入方法は同様であるが、AdSenseはブログのサイドバーなどに表示されるのに対し、Analyticsはどこにも表示されない。AdSenseやAnalyticsの管理は、Googleサイトにログインし、ブラウザ上で行う。複数のブログサイトのAdSenseを一つのAnalyticsアカウントにリンクさせ、AdSenseの状況を分析することも可能である。

1.TypePad
ホームページやブログのサイドバーにAdSenseを表示する場合は、管理サイトへログインし、「タイプリスト」(typepad)あるいは「マイリスト」(ココログ)を用いる。以下にココログの例を示す。
「マイリストの新規作成」をクリックする。
「リストのタイプ」と「リストの名前」を入力し、「リストの作成」をクリックする。
「備考」欄にGoogleから取得したHTMLコードをコピー&ペーストする。(下図はAdSenseのコードを貼り付けた場合である。)必要に応じて「ラベル」を入力し、「保存」をクリックする。
「公開」をクリックし、ブログにアクセスしてサイドバーにAdSenseが表示されていることを確認する。表示されるまでにやや時間を要することもある。
再度「マイリスト」を開くと、作成したリストの一覧が表示される。リストを削除する場合は、「そのほかの操作」の中の「リストを削除」をクリックする。
なお、ブログにアクセスし、「ページのソースの表示」を行って、貼り付けたHTMLコードが<body></body>の間にあることを確認するとよい。
2.SeeSaa
管理サイトへログインし、「デザイン」-「コンテンツ」を開く。(ブログデザインは既に設定されているものとする。)
このページでは「ブログタイトル」や「ブログ説明」等のコンテンツを配置してブログページを構成する。左方のコンテンツ群から「自由形式」を選び、ドラッグ&ドロップでサイドバーの位置にコンテンツを配置し、ここにAdSenseを貼り付ける。Analyticsについては、「自由形式」のコンテンツを、例えば「ブログ説明」の直下に配置する。下図は右側にサイドバーがあるデザインの例である。コンテンツの文字部(タイトル)をクリックすると編集画面が表示されるので、タイトルを適当に設定する。(タイトルはブログには表示されない。)
同じく、編集画面にHTMLコードを入力する欄(自由入力欄)があるので、そこにAdSenseやAnalyticsのコードを貼り付ける。下図はAdSenseコードの貼り付け例である。貼り付け終了後は「保存する」をクリックし、上の画面に戻って「設定を反映する」をクリックする。
最後に、ブログにアクセスして「ページのソースの表示」を行い、貼り付けたHTMLコードが<body></body>の間にあることを確認するとよい。

2009年3月16日月曜日

BRugsによる正規母集団パラメータのベイズ推定

 RからライブラリBRugsを介してOpenBUGSを使用するベイズ推定の一例を示す。
Xi(i=1~n)を正規分布(平均μ、分散σ2)に従う母集団からのi.i.d.サンプルとする。μ、σ、σ2等のベイズ推定を行う。なお、事前分布やハイパーパラメータの値には以下と同じものを用いる。
R2WinBUGSによる正規母集団パラメータのベイズ推定
(参考文献)豊田秀樹編著「マルコフ連鎖モンテカルロ法」、朝倉書店、2008年。

1.パッケージBRugsのインストール
Rを起動して「パッケージ」-「パッケージのインストール」をクリックするとCRANのミラーサイトを選択する画面が表示される。適当なサイトを選択して「OK」を押すと、パッケージを選択する画面が表示される。

「BRugs」を選択して「OK」を押すとダウンロードが始まる。パッケージは約5.5MBのzipファイルで、一時ファイルフォルダにダウンロードされる。

ダウンロードされたパッケージをRに読み込むため、「パッケージ」-「パッケージの読み込み」をクリックする。

パッケージから「BRugs」を選択し「OK」を押すと読み込みが始まる。読み込み終了後、RのフォルダlibraryにフォルダBRugsがあることを確認すればインストールは完了する。

2.モデルファイル(model.txt)、データファイル(data.txt)及び初期値ファイル(inits.txt)
BUGSではモデルファイル、データファイル及び初期値ファイルを用いて事後分布からサンプリングを行う。事前分布や尤度関数等の情報はモデルファイルに、所与のデータ情報はデータファイルに、計算に用いる初期値の情報は初期値ファイルに収められている。使用する各ファイルを適当なエディタを用いて以下のように作成し、ワーキングディレクトリに保存する。
1)model.txt
model{
mu ~ dnorm(0, 100) # 事前分布
tau ~ dgamma(18, 0.68) # 事前分布
sig2 <- 1/tau
sig <- sqrt(1/tau)
for(i in 1:n) {
X[i] ~ dnorm(mu, tau) # 尤度関数(サンプルX[i]の母集団分布)
}
}
2)data.txt
list(n=6, X=c(4.59000E-02, 4.36000E-02, 2.07000E-02, 8.67000E-02, 1.67800E-01, 1.74800E-01))
3)inits.txt
list(mu=0, tau=1)
なお、初期値ファイルは連鎖の数だけ必要である。特に初期値の設定に条件がない場合は、連鎖の数に自動対応する初期値の生成関数modelGenInits()を用いると便利である。

3.BRugsの関数を用いたRコードの一例
以下のコードを適当なファイル名を付けてワーキングディレクトリに保存し、Rから実行する。
library(BRugs)
Ne <- 10000 # 有効サンプル数
Nb <- 1000 # burn-in
N <- Nb+Ne # 総繰返し数
modelCheck("model.txt")
modelData("data.txt")
modelCompile(numChains=1)
modelInits("inits.txt") # 初期値を自動生成する場合はmodelGenInits()を使用する。
samplesSet(c("mu","tau","sig","sig2")) # パラメータの指定。
modelUpdate(N)
samplesStats("*") # すべての変数の統計量を表示する。
samplesHistory("mu", beg=Nb)
samplesDensity("mu", beg=Nb)
samplesCoda("mu",stem="mu") # パラメータmuのCodaファイルをワーキングディレクトリに生成する。
CD <- read.openbugs(stem="mu") # パラメータmuのMCMCオブジェクトをCDとする。
codamenu()

4.結果の表示(「・・・・・」は一部割愛を表す。)
> modelCheck("model.txt")
model is syntactically correct
> modelData("data.txt")
data loaded
> modelCompile(numChains=1)
model compiled
> modelInits("inits1.txt")
Initializing chain 1: model is initialized
> samplesSet(c("mu","tau","sig","sig2"))
monitor set for variable 'mu'
monitor set for variable 'tau'
monitor set for variable 'sig'
monitor set for variable 'sig2'
> modelUpdate(N)
11000 updates took 0 s
> samplesStats("*")
mean sd MC_error val2.5pc median val97.5pc start sample
mu 0.05698 0.060660 5.836e-04 -0.06118 0.05783 0.17610 1 11000
sig 0.18650 0.020810 1.995e-04 0.15090 0.18470 0.23230 1 11000
sig2 0.03522 0.008037 7.804e-05 0.02277 0.03412 0.05396 1 11000
tau 29.80000 6.500000 5.965e-02 18.54000 29.31000 43.92000 1 11000
> samplesHistory("mu", beg=Nb)
 >samplesDensity("mu", beg=Nb)
>samplesCoda("mu",stem="mu")
CODA files written
>CD <- read.openbugs(stem="mu")
・・・・・
> codamenu()
CODA startup menu
1: Read BUGS output files
2: Use an mcmc object
3: Quit
Enter an item from the menu, or 0 to exit
選択: 2
Enter name of saved object (or type "exit" to quit)
1:CD
Checking effective sample size ...OK
CODA Main Menu
1: Output Analysis
2: Diagnostics
3: List/Change Options
4: Quit
選択: 1
CODA Output Analysis menu
1: Plots
2: Statistics
3: List/Change Options
4: Return to Main Menu
選択: 4
CODA Main Menu
1: Output Analysis
2: Diagnostics
3: List/Change Options
4: Quit
選択: 4
Are you sure you want to quit (y/N)?
:y

2009年3月7日土曜日

Moodle / SQLite

Moodle/SQLiteのインストールメモ

MoodleをWindowsパソコンのUSB上あるいはHD上にインストールし、管理者権限で使用する。データベースとしてSQLiteを使用している点が、一般のWAMPと異なる。
参考サイト:
http://docs.moodle.org/en/Student_projects/SQLite#Moodle.2FSQLite_on_a_stick

1.Moodleのインストールと起動及び終了
1)次のサイトからファイルmoodle-on-stick.zip(約28MB)をダウンロードし、USBあるいはデスクトップなどに解凍する。
http://www.anmb.ro/~abautu/mos/
2)解凍されたフォルダmoodle-on-stick(約72MB)には、apache、moodle、moodledataの3つのフォルダと1つのバッチファイルrun-me.batが含まれている。Moodleのバージョンは2.0である。バッチファイルrun-me.batをクリックするとコマンドプロンプトが起動し、HD上にドライブQが自動生成される(下図)。


3)続いてブラウザが自動起動し、http://localhost/ に自動アクセスしてMoodleのトップページが表示される。トップページ右上の「ログイン」をクリックするとログイン画面が現れるので、デフォルトのユーザ名:admin、パスワード:demoを入力すれば管理者権限でログインできる。なお、下の画面は、日本語の言語パックをインストールして日本語化し、ログイン後にテーマを変更したものである。

4)Moodleを終了するには、ログアウトしてブラウザを閉じればよいが、稼働中のコマンドプロンプトも終了させる。これでウェブサーバが停止するが、ドライブQはまだ削除されないので、再度Moodleを使用する場合はフォルダQ:/apache/binにあるApache.exeをクリックしてウェブサーバを起動させ、ブラウザを開いてlocalhostにアクセスすればよい。ドライブQを削除するには、コマンドプロンプトを終了させた後、バッチファイルrun-me.batをクリックすればよい。なお、ドライブQに保存されたファイルは同時にフォルダmoodle-on-stickにも保存されるので、ドライブQを削除しても保存ファイルが消失することはない。

2.日本語化
デフォルトでは英語しか対応していないが、以下のような日本語化と文字化け対策が可能である。
1)下記のサイトから言語パックja_utf8.zipをダウンロードし、解凍してフォルダQ:/moodle/langに保存する。
http://download.moodle.org/lang16/
2)カレンダの文字化け(年月)を解消するため、保存した言語パックja_utf8のファイルlangconfig.phpを、適当なエディタを用いて次のように修正する。
$string['localewincharset'] = 'CP932'; -> $string['localewincharset'] = 'UTF-8';
3)コースの設定画面や活動ブロックに見られる日付け(月や週)の文字化けに対処するため、Moodle管理ブロックの「言語設定」-「言語設定」-「サイト全体のロケール」を‘UTF-8’(デフォルトは空)とする。これにより月や週が英語表示されるので文字化けが回避できる。
なお、日本語ファイル名のファイルも文字化けしないでアップロードできるようである。

3.その他
・サーバ向きではないが、極めて短時間でMoodleが使用できる。
・活動モジュールからアップロードしたファイル(Q:/moodledata/filedirに保存される。)がファイルフォルダに表示されない。
・コースバックアップファイルがファイルフォルダに表示されず、リストアするための操作コマンドもない。
・他のユーザがアップロードしたファイルが管理者に見えない。

2009年2月9日月曜日

R2WinBUGSによる正規母集団パラメータのベイズ推定

BUGS(Bayesian Inference Using Gibbs Sampling)は以下のような方法で利用できる。
1)OpenBUGS やWinBUGS14をインストールし、単体で使用する。
2)RからライブラリR2WinBUGSを介してOpenBUGSやWinBUGS14を使用する。
3)RからライブラリBRugsを介してOpenBUGSを使用する。
ここでは2)の方法による一例を示す。
Xi(i=1~n)を正規分布(平均μ、分散σ2)に従う母集団からのi.i.d.サンプルとする。μ、σ、σ2等のベイズ推定を行う。
・参考文献
[1]大森裕浩「MCMCの基礎と統計科学への応用」、
http://www.e.u-tokyo.ac.jp/~omori/MCMC/mcmc-ism04.pdf、2004。
[2]中妻照雄「入門ベイズ統計学」、朝倉書店、p.145。

1.事前分布






以下では、ハイパーパラメータの値をμ0=0、τ02=0.01、ν0=36、λ0=1.36(文献[2])と設定したときの例を示す。

2.modelファイル
次のmodelコードをファイルmodel.txtとして作業ディレクトリに保存する。
model{
mu ~ dnorm(0, 100) # 事前分布。BUGSではdnorm(mean, tau)=N(mean, σ2)、
# ここに、 tau = 1/σ2 であることに注意。
tau ~ dgamma(18, 0.68) # 事前分布
var <- 1/tau # var ~ 逆gamma分布
sig <- sqrt(1/tau)
for(i in 1:n) {
X[i] ~ dnorm(mu, tau) # 尤度関数
}
}

3.Rコードの一例
# bugs関数ではmodel.file="model.txt"として2.で作成したファイルmodel.txtを指定する。
# データは参考文献[2]を使用。
# 結果の表示のためcodamenu()(ライブラリはcoda)を用いる。
# このRコードは適当なファイル名を付けて2.と同じ作業ディレクトリに保存する。
library(R2WinBUGS)
library(coda)
X <- c(4.590E-02, 4.360E-02, 2.070E-02, 8.670E-02, 1.678E-01, 1.748E-01)
n <- NROW(X)
data <- list("n","X")
ini1 <- list(mu=10, tau=0.4) # 初期値
param <- c("mu","tau","sig","var")
N <- 10000 # サンプル数
Nb <- 1000 # burn-in
out <- bugs(data,inits=ini1,param,model.file="model.txt", debug=T,
n.chains=2, n.thin=1, n.iter=N, n.burnin=Nb,
bugs.directory="C:/Program Files/WinBUGS14/", working.directory=NULL)
print(out,digits=4)
codamenu()

4.結果の表示(「・・・・・」は一部割愛を表す。)
> print(out,digits=4)
Inference for Bugs model at "model.txt", fit using WinBUGS,
2 chains, each with 10000 iterations (first 1000 discarded)
n.sims = 18000 iterations saved
mean sd 2.5%
mu 0.0567 0.0602 -0.0622
tau 29.7734 6.6214 18.2000
sig 0.1867 0.0213 0.1505
var 0.0353 0.0082 0.0227 ・・・・・
97.5% Rhat n.eff
mu 0.1760 1.0010 18000
tau 44.1400 1.0010 18000
sig 0.2344 1.0010 18000
var 0.0549 1.0010 18000
For each parameter, n.eff is a crude measure of effective sample size,
and Rhat is the potential scale reduction factor (at convergence, Rhat=1).
・・・・・
> codamenu()
CODA startup menu
1: Read BUGS output files
2: Use an mcmc object
3: Quit
選択: 1
Enter CODA index file name 注) WinBUGS14はCODAファイルを自動生成する。
(or a blank line to exit)
1: codaIndex.txt
Enter CODA output file names, separated by return key
(leave a blank line when you have finished)
1: coda1.txt
2: coda2.txt
3:
Abstracting deviance ... 9000 valid values
Abstracting mu ... 9000 valid values
・・・・・
Checking effective sample size ...OK
CODA Main Menu
1: Output Analysis
2: Diagnostics
3: List/Change Options
4: Quit
選択: 1
CODA Output Analysis menu
1: Plots
2: Statistics
3: List/Change Options
4: Return to Main Menu
選択: 1
































































Save plots as a postscript file (y/N) ?
N
CODA Output Analysis menu
1: Plots
2: Statistics
3: List/Change Options
4: Return to Main Menu
選択: 4
CODA Main Menu
1: Output Analysis
2: Diagnostics
3: List/Change Options
4: Quit
選択: 4
Are you sure you want to quit (y/N)?
:y

2009年2月1日日曜日

Metropolis-Hastings(MH)乱数の自己相関

  MHアルゴリズムによるN(0,1)からのサンプリングを行う。提案分布は一様分布とする。乱数の自己相関の状況について、特に採択率やthinningを変えた場合の影響を例示する。

1.Rコードの一例
thin <- 0 #サンプリング間隔(0のとき間引きなし)
thin1 <- thin+1
Ne <- 1000 # 有効サンプル数
N <- thin1*Ne # 総サンプル数
samp <- numeric(Ne)
count <- 0 # 採択数のカウント
x0 <- 4.5 # 初期値
a <- 4 # 採択率の調整
samp[1] <- x0
for (i in 1:N) {
cand <- runif(1, -a, a) # 提案分布(一様分布)から乱数生成
x1 <- x0 + cand # random walk
alpha <- min(1, dnorm(x1)/dnorm(x0)) # 採択確率の計算、提案分布は対称
u <- runif(1)
if (u < alpha){
x0 <- x1
count <- count + 1
}
if(i %% thin1 == 0){
j <- (i+thin1)/thin1
samp[j] <- x0
}
}
count/N #採択率
mean(samp)
sd(samp)
par(mfrow=c(2,1))
plot(samp,type="l")
hist(samp) # 密度関数を描くときは plot(density(samp))
par(mfrow=c(1,1))
par(ask=TRUE)
NN <- N/2
for(i in 1:NN){
j <- 2*i-1
plot(samp[j],samp[j+1],xlim=c(-5,5),ylim=c(-5,5),col="blue")
par(new=T)
}
par(new=F)
acf(samp) # 自己相関係数
# http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/acf.html には自己相関係数を計算する
# 関数acf2(x,k)のRコードが掲載されている。

2.採択率と調整パラメータの関係など(有効サンプル数=10000)
a
thin
採択率
サンプル平均 サンプル標準偏差
4 0 0.399 0.0192 0.9855
4
3
0.388
-0.0119 1.0055
4 6 0.389 -0.0037 1.0025
1
0
0.800
0.0806 0.9881
1 3 0.805 -0.0092 1.0058
1
6
0.802
0.0059 0.9966

3.結果の表示(有効サンプル数=1000)
・thin=0(a=4)

・thin=3(a=4)


・thin=10(a=4)

・thin=0(a=1)


・thin=3(a=1)

・thin=10(a=1)

採択率が0.3~0.4であれば、thin=3でも自己相関の低下にはかなり効果的と思われる。

2009年1月31日土曜日

Metropolis-Hastings(MH)アルゴリズムを用いた正規母集団パラメータのベイズ推定

Xi (i = 1~n)を正規母集団N(μ、σ2)からのi.i.d.サンプルとする。MHアルゴリズムによるμとσ2のベイズ推定例を示す。
(参考文献)大森裕浩「マルコフ連鎖モンテカルロ法の基礎と統計科学への応用」、計算統計II(第III部)、岩波書店、p.168。

1.事前分布







2.尤度関数





3.事後分布








4.未知パラメータの全条件付事後分布









5.MHアルゴリズム
各パラメータの全条件付事後分布に基づくアルゴリズムを採用する。提案分布が対称(q(a,b)=q(b,a))のとき、MHアルゴリズムはMetropolisアルゴリズムと呼ばれる。また、提案分布が全条件付事後分布に等しい場合は、下の採択確率が1となり、p(μ'|σ(k)2,x)及びp((σ2)'|μ(k+1),x)から順次サンプリングを行うことになるので、MHアルゴリズムはGibbsサンプラーに一致する。



















6.Rコードの一例
#μとσ2ともに正規分布を提案分布として用いた場合の例。
library(MCMCpack)
X <- rnorm(100,5,1)
n <- NROW(X)
Xbar <- mean(X)
Sum2 <- sum((X-Xbar)^2)
mu0 <- 0.0 # ハイパーパラメータ
sig20 <- 1000 # ハイパーパラメータ
nu0 <- 0.0005 # ハイパーパラメータ
ramda0 <- 0.0005 # ハイパーパラメータ
N <- 100000 # サンプル数
Nb <- 1000 # burn-in
sample_mu <- 1:N
sample_sd <- 1:N
sample_var <- 1:N
sig2 <- 1.0 # 初期値
sig <- 1.0 # 初期値
mu <- 0 # 初期値
var <- 1 # 初期値
N_mu <- 0 # 採択率計算用
N_var <- 0 # 採択率計算用
for(i in -Nb:N) {
mean <- (n*Xbar/sig2+mu0/sig20)/(n/sig2+1/sig20) # 直前のsig2を用いる。
sd <- sqrt(1/(n/sig2+1/sig20))
a1 <- Xbar # 提案分布のパラメータ : 独立連鎖
b1 <- 0.5 # 提案分布のパラメータ(採択率の調整)
cand_mu <- rnorm(1,a1,b1)
alpha <- min(1, (dnorm(cand_mu, mean, sd)/dnorm(mu, mean, sd))*
(dnorm(mu,a1,b1)/dnorm(cand_mu,a1,b1)))
u <- runif(1)
if(u < alpha){
mu <- cand_mu
if(i > 0) N_mu <- N_mu+1 #採択数カウント
}
nu1 <- (n+nu0)/2
ramda1 <- (Sum2+n*(mu-Xbar)^2+ramda0)/2 # 直前のmuを用いる。
a2 <- 1 # 提案分布のパラメータ : 独立連鎖
b2 <- 0.1 # 提案分布のパラメータ(採択率の調整)
cand_var <- rnorm(1,a2,b2)
alpha <- min(1, (dinvgamma(cand_var,nu1,ramda1)/dinvgamma(var,nu1,ramda1))*
(dnorm(var,a2,b2)/dnorm(cand_var,a2,b2)))
u <- runif(1)
if(u < alpha){
var <- cand_var
if(i > 0) N_var <- N_var+1 # 採択数カウント
}
sig2 <- var # 初めに戻ってmeanの計算に用いる。
sig <- sqrt(var)
if(i > 0) {
sample_mu[i] <- mu #μのサンプル
sample_var[i] <- var #σ^2のサンプル
sample_sd[i] <- sig #σのサンプル
}
}
N_mu/N # 採択率
N_var/N # 採択率
summary(sample_mu)
summary(sample_var)
st_mu <- c(mean(sample_mu),sd(sample_mu))
st_var <- c(mean(sample_var),sd(sample_var))
print(st_mu)
print(st_var)
plot(sample_mu,type="l")
par(ask=TRUE)
plot(density(sample_mu))
par(ask=TRUE)
plot(sample_var,type="l")
par(ask=TRUE)
plot(density(sample_var))

7.結果の表示
> N_mu/N #採択率
[1] 0.25258
> N_var/N #採択率
[1] 0.89771
> summary(sample_mu)
Min. 1st Qu. Median Mean 3rd Qu. Max.
4.623 5.027 5.095 5.095 5.163 5.485
> summary(sample_var)
Min. 1st Qu. Median Mean 3rd Qu. Max.
0.5566 0.9185 1.0090 1.0220 1.1120 1.6640
> st_mu <- c(mean(sample_mu),sd(sample_mu))
> st_var <- c(mean(sample_var),sd(sample_var))
> print(st_mu)
[1] 5.0947409 0.1003362
> print(st_var)
[1] 1.0220987 0.1463964






































2009年1月19日月曜日

Gibbsサンプラーを用いた正規母集団パラメータのベイズ推定

Xi (i = 1~n)を正規母集団N(μ、σ2)からのi.i.d.サンプルとする。Rを用いたGibbsサンプラーによるμとσ2のベイズ推定例を示す。
(参考文献)中妻照雄著「入門ベイズ統計学」、朝倉書店、p.145。

1.事前分布







2.尤度関数





3.事後分布








4.未知パラメータの全条件付事後分布









5.Gibbsサンプラーのアルゴリズム









6.Rコードの一例
library(MCMCpack) # rinvgamma()を使用するため
X <- c(0.0459, 0.0436, 0.0207, 0.0867, 0.1678, 0.1748) #データ
n <- NROW(X)
Xbar <- mean(X)
Sum2 <- sum((X-Xbar)^2)
mu0 <- 0.0 # ハイパーパラメータ
sig20 <- 0.01 # ハイパーパラメータ (sig20はτ02を表す。)
nu0 <- 36.0 # ハイパーパラメータ
ramda0 <- 1.36 # ハイパーパラメータ
N <- 100000 # サンプル数
Nb <- 1000 # burn-in
sample_mu <- 1:N
sample_sd <- 1:N
sample_var <- 1:N
sig2 <- 1.0 # 初期値
for(i in -Nb:N) {
mean <- (n*Xbar/sig2+mu0/sig20)/(n/sig2+1/sig20)
sd <- sqrt(1/(n/sig2+1/sig20))
mu <- rnorm(1,mean,sd)
alpha <- (n+nu0)/2
beta <- (Sum2+n*(mu-Xbar)^2+ramda0)/2
sig2 <- rinvgamma(1,alpha,beta)
if(i > 0) {
sample_mu[i] <- mu #μのサンプル
sample_var[i] <- sig2 #σ^2のサンプル
sample_sd[i] <- sqrt(sig2) #σのサンプル
}
}
summary(sample_mu)
summary(sample_sd)
st_mu <- c(mean(sample_mu),sqrt(var(sample_mu)))
st_sd <- c(mean(sample_sd),sqrt(var(sample_sd)))
print(st_mu)
print(st_sd)
plot(sample_mu,type="l")
par(ask=TRUE)
hist(sample_mu, breaks=seq(-0.5,0.5,0.05))
par(ask=TRUE)
plot(sample_var,type="l")
par(ask=TRUE)
hist(sample_var)

7.結果の表示
> summary(sample_mu)
Min. 1st Qu. Median Mean 3rd Qu. Max.
-0.25730 0.01666 0.05740 0.05707 0.09790 0.37190
> summary(sample_sd)
Min. 1st Qu. Median Mean 3rd Qu. Max.
0.1187 0.1719 0.1847 0.1867 0.1995 0.3342
> print(st_mu)
[1] 0.05707447 0.06054553
> print(st_sd)
[1] 0.18669853 0.02113967