2012年9月23日日曜日

Mahara のXAMPP USB Lite(windows) へのインストール

オープンソースのeポートフォリオとしてよく利用されるMahara(1.5.2)をXAMPP(windows)にインストールする手順の一例を記す。ここではUSBメモリによる可搬性を考慮して、XAMPP USB Lite(1.8.0)を用いる。USBメモリに直接インストールすると大変時間がかかるので、HDD(Cドライブ)にインストールしてそれをUSBメモリへコピー&ペーストするのが簡単である。インストール後は、Maharaにadmin権限でログインし、ポートフォリオの作成やページの編集などを自由に行うことができる。作成したポートフォリオはエクスポートして別の場所で利用できる。opensslを有効にしておけばMoodleと連携するためのネットワーキングも有効化できる。

1. 次のサイトからXAMPP USB Liteのインストーラーをダウンロードし、インストール先(例えば、C:/xampp)を指定してインストールする。
http://www.apachefriends.org/jp/xampp-windows.html
xamppを起動し、ブラウザからhttp://localhost/xamppにアクセスし、下の画面が表示されればインストールは成功である。
mahara-1
2. /xampp/phpのphp.iniを開きextension=php_curl.dllとextension=php_openssl.dllのコメントをはずす。また、次のようにdate.timezoneを修正し、時刻を日本標準時に変更する。
date.timezone = Asia/Tokyo

3. ブラウザからhttp://localhost/phpmyadminにアクセスし、Mahara用のデータベース、例えばmahara、とユーザ、例えばmaharauser、を作成する。また、データベースmaharaの特権を編集しmaharauser@localhostのパスワード(例えばpassword)を設定する。
mahara-5
4. Mahara(zip)を次のサイトからダウンロードして解凍し、解凍後のフォルダ名をmaharaとする。
https://wiki.mahara.org/index.php/Download_Mahara#Language_Packs

5. maharaを/xampp/htdocsの下に置き、/xampp/apache/conf/httpd.confにてDocumentRootが "/xmapp/htdocs"であることを確認する。

6. /xampp/htdocs/mahara/htdocsのconfig-dist.phpを次のように修正し、config.phpのファイル名で保存する。dataroot等のパスにドライブ名を付けると、USBの使用場所に応じて設定を変更する必要がある。
$cfg->dbtype = 'mysql5';
$cfg->dbhost = 'localhost';
$cfg->dbport = null;
$cfg->dbname = 'mahara';
$cfg->dbuser = 'maharauser';
$cfg->dbpass = 'password';
・・・・・
$cfg->wwwroot = 'http://localhost/mahara/htdocs';
$cfg->dataroot = '/xampp/maharadata';
・・・・・
$cfg->opensslcnf = '/xampp/apache/bin/openssl.cnf'; (追加)

7. 作成したポートフォリオをエクスポートするため、zip/unzipの実行ファイルを次のサイトからダウンロードし、それらを/xampp/apache/binに保存する。
http://stahlforce.com/dev/index.php?tool=zipunzip
また、6で作成したconfig.phpにて次のようにパス指定を追加する。
$cfg->pathtounzip = '/xampp/apache/bin/unzip.exe';
$cfg->pathtozip = '/xampp/apache/bin/zip.exe';

8. xamppを再起動し、ブラウザからhttp://localhost/mahara/htdocs/へアクセスすると(datarootのmaharadataはこのときに自動作成される。)次の画面が表示されるので、「Install Mahara」をクリックする。
mahara-2
9. 日本語環境とするため、ダウンロードしたMaharaのバージョンと一致する日本語言語パックを次のサイトからダウンロードして解凍し、/xampp/maharadata/langpacksに保存する。
http://langpacks.mahara.org/

10.再度ブラウザからhttp://localhost/mahara/htdocs/へアクセスし、「Language」の「日本語」を選び「Change」を押すと次の画面が表示され、インストールは完了する。(日本語をデフォルトにするには、adminでログインした後サイトオプションにて設定を変更する。)
mahara-3
11. インストール時に設定した管理者(ユーザ名はadmin)のパスワードを用いてログインすると、次の画面(管理者のダッシュボード)が表示され、管理者としてMaharaを使用できる。
mahara-4
参考サイト:
https://mahara.org/interaction/forum/topic.php?id=1662
http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=203157&parent=890667