2008年12月30日火曜日

WordPress on USB

USBメモリ上のWordPress

Apache+PHP+Mysql+WordPressのセットをUSBメモリにインストールし、Windows環境(いわゆるWAMP)でWordPressを(管理者権限で)使用する一方法を記す。

1.次のサイトから、以下の手順で必要なソフトウエアをダウンロードする。
http://www.chsoftware.net/en/useware/mowes/mowes.htm
1)サイトにアクセスすると下の画面が表示される。画面左上のメニュー欄の「Download」をクリックする。

2)「No thanks, take me to the download>>」 をクリックする。
3)初めてダウンロードするときは2番目のラジオボタンをチェックし、「Go」をクリックする。
4)ダウンロードするソフトウエアを選択する。ここでは 次のファイルにチェックを入れる。
・サーバソフトウェア:Apache2、MySQL5、PHP5
・アプリケーションWordpress(2.6.1)

5)画面下方にある「Download now>>」 をクリックする。下図のウィンドが現れるので、適当なディレクトリにzipファイルを保存する。以上でダウンロードは完了する。


2.ダウンロードしたzipファイル(約18MB)を適当な解凍ソフトを用いてUSBメモリ上に展開する。アプリケーションとしてWordPressだけをインストールする場合は170MB程度を消費する。USBメモリは1GB以上が望ましい。展開した直後のUSBメモリにある実行ファイルmowes.exeをクリックするとソフトウエアのインストールが始まる。USBメモリにインストールするのでやや時間を要する。

3.インストールが完了すると、USBメモリ上に下図に示すようなファイルやフォルダが生成される。

WordPressのフォルダwordpressはフォルダwwwのサブフォルダとなる(下図)。

(フォルダ”www”の内容)
インストールの完了時にapacheとmysqlが自動起動し、次の画面が表示される。

適当なブラウザから http://localhost/wordpress/ にアクセスすると、WordPressのトップページが表示されるが、デフォルトは英語版であるので、上の画面の「Stop server」あるいは「End」をクリックしてサーバを一旦停止し、以下の手順でWordPress日本語版に置き換える。

4.フォルダwordpressの中にあるファイルwp-config.phpを適当なテキストエディタで開き、データベースmysqlへのアクセスに必要な下記の情報を取得する(下記以外はデフォルトのままでよい)。
1)DB_NAME(データベースの名前)は ’wordpress’。
2)DB_USER(データベースのユーザ名)は’root’。
3)DB_PASSWORD(データベースのパスワード)は’’(空)。


5.続いて、下記のサイトからWordPress日本語版をダウンロードする。
http://ja.wordpress.org/
ダウンロードされるファイルはzipファイル(約2MB)で、現時点での最新版はwordpress-2.7-ja.zipである。このzipファイルを展開するとフォルダwordpressが得られる。(英語版と同じフォルダ名なので注意する。以後これを日本語版wordpressという。)適当なテキストエディタを用いて、このフォルダ内のファイルwp-config-sample.phpを開く。このファイルは、デフォルトでは下図のように設定されているので、上の4で取得した情報に基づいてデータを修正し、ファイル名をwp-config.phpに変更して保存する。

修正後のファイルの一部を下図に示す。


6.前項で修正した日本語版wordpressをUSBメモリ上のフォルダwww内に保存する。英語版wordpressは事前に削除するかファイル名を変更しておく。

7.適当なブラウザから http://localhost/wordpress/ にアクセスすると、下図のようにWordPress日本語版のトップページが表示される。

画面右側下方の「ログイン」をクリックすると、ログイン画面が表示されるので、デフォルトの管理者用ユーザ名’admin’、パスワード’password’でログインすると、下図のような管理用ページ(いわゆるダッシュボード)が表示される。

*備考
USBメモリ上のWordPressは動作が緩慢であるため、これをHD上のドライブの任意フォルダに移植(単にUSBメモリにあるファイルやフォルダをコピー&ペーストすればよい。)すれば動作は格段に軽快になる。

2008年12月28日日曜日

CentOS5+HP ML110 G5

CentOS5のHP Proliant ML110 G5へのインストールメモ

1.準備するもの
・HP Proliant ML110 G5(OSなし、RAID1構成用内臓SATA HDD2台(オプション))
・CentOS5のインストール用ディスク(DVD1枚、あるいはCD4枚)
・FD(1枚、1.44MB)(ドライバディスク用; USBメモリでも可能か)
・Linuxパソコン(ドライバディスクを作成するため; Windowsパソコンでも可能か)

2.ドライバディスクの作成
1)次のサイトよりHP Proliant ML110 G5のドライバディスク(ddファイル)をダウンロードし、Linuxパソコンに保存する。
http://h20000.www2.hp.com/bizsupport/TechSupport/SoftwareIndex.jsp?lang=en&cc=us&prodNameId=3577715&prodTypeId=15351&prodSeriesId=3577708&swEnvOID=4006&taskId=135&swLang=8#12212

(Part1が本体で、Part2は解説)
ddファイル:cpq_cciss-3.6.18-11.rhel5.i686.dd.gz
2)端末を開き、GUNZIPコマンドでddファイルを展開する。同じディレクトリに同じ名前のファイルが生成される(cpq_cciss-3.6.18-11.rhel5.i686.dd)。
3)これを次のコマンドでFDにインストールする。LinuxパソコンにFDDがないときは、USB接続の外付FDDを用いる。
# dd if=cpq_cciss-3.6.18-11.rhel5.i686.dd of=/dev/fd0 bs=1440k
ただし、/dev/fd0 が正しいかどうか確認すること。これでドライバディスクが作成できる。

3.HDDのRAIDの設定(オプション)
オンボードSATA RAIDコントローラーでRAID1の設定を行う。

4.BIOS設定
サーバのBIOSを開き(起動時にF10を押す。)、DVD-ROMから起動するように設定する。

5.CentOS5のインストール
CentOS5のインストール用ディスクをDVD-ROMに入れ、サーバを起動させる。(サーバにFDDがない場合は、USB接続の外付FDDをセットしておく。)CentOS5のインストール画面が表示されるので、boot:linux dd と入力する。しばらくするとdriver diskの有無を問われるので、Yesをクリックし、上で作成したFDをFDDにセットし、OKをクリックする。ドライバの読み込みが始まる。読み終えると、更に追加のドライバディスクがあるかどうか聞かれるので、NOをクリックする。システムが自動起動し、GUIモードでのCentOS5のインストール画面が表示される。あとは通常の手順でインストールする。

OpenBUGS

OpenBUGS(for Windows)のインストールと使用方法

OpenBUGSはフリーソフトであり、Windows版やLinux版がある。OpenBUGSには、単体で使用する方法と、Rに組み込んで使用する方法がある。RからBUGS(OpenBUGSやWinBUGS14)を利用するには、パッケージR2WinBUGSあるいはBRugsなどをインストールしておく必要がある。

1.Rに組み込んで使用する方法
1)Rを起動し、「パッケージ」-「パッケージの読み込み」をクリックする。

2)R2WinBUGSを一覧から選択し、OKを押す。

3)インストールが完了すると、次のようにR2WinBUGSがRのライブラリーに追加される。(パッケージBRugsも同様にすればインストールできる。)

注)ライブラリR2WinBUGSを使用してRからBUGSを実行するには、別途下記のURLよりフリーソフトWinBUGS14(現在の最新版はWinBUGS1.4.3)をダウンロードして保存し、bugs関数においてbugs.directory="c:/Program Files/WinBUGS14/"のようにディレクトリを指定する。
http://www.mrc-bsu.cam.ac.uk/bugs/
あるいは、WinBUGS14を使用せず、OpenBUGSを使用する場合は次の2通りの方法がある。いずれもRのライブラリBRugsをインストールしておく必要がある。
1:bugs関数においてbugs.directoryを指定する代わりにprogram = "openbugs"を指定する。
2:bugs関数の代わりにopenbugs関数を用い、bugs.directory="c:/Program Files/OpenBUGS/と指定する。
このようにすれば、RはBRugsをロードし、OpenBUGSが実行される。OpenBUGSはBRugsに含まれているので、別途ダウンロードする必要はない。
なお、以上はライブラリR2WinBUGSを使用する場合であるが、ライブラリBRugsを使用したBUGSプログラミングも可能である。

2.単体で使用する方法
1)OpenBUGSのホームページ
http://www.mathstat.helsinki.fi/openBUGS/

http://www.openbugs.info/w/

からOpenBUGS(zipファイル)をダウンロードする。

(Windows用にはセットアップ用実行ファイルがダウンロードできる。)
2)ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍する。
3)フォルダ内の実行ファイルwinbugs.exeをクリックするとWinBUGSが起動する。
(以下、WinBUGSとあるのはすべてOpenBUGSに修正。)

 


4)例として、Examplesにある例題を実行する。WinBUGSのファイルは拡張子がodcのファイルである。「File」-「Open」をクリックし、Examplesのフォルダを開く。

5) その中のファイルSeeds.odcを開く。


6)画面をスクロールし、下方にあるmodelを表示する。

7)メニューの「Model」-「specification」をクリックする。
                                                                 
 
8)画面上のmodelの文字をマウスで選択してハイライトし、「Specification Tool」の「check model」をクリックする。modelに文法的な誤りがなければ次のような表示画面(左下のメッセージに注意)となる。

9)画面を更に下方へスクロールし、Data、Initsなどを表示させる。

10)Dataをクリックすると、データリストが表示される。listの文字部分をハイライトし、「Specification Tool」の「load data」をクリックする。正常にデータがロードされると下の画面が表示される。

11)modelとdataがロードされた後に、「compile」をクリックする。正常にコンパイルされると下の画面が表示される。

12)続いて初期値をロードする。Initsをクリックすると次の画面が表示される。

13)これまでと同様にlistの文字をハイライトし、「load inits」をクリックする。Chainの数が複数あるときは、chainの数だけ初期値設定をロードする。自動的に初期値を設定するには「gen inits」をクリックすればよい。

14)実行後の結果のグラフなどを参照する準備のため、メニューから「Inference」-「Samples」をクリックして「Sample Monitor Tool」を起動させる。

15)「node」に推定結果対象となる変数を入力する。この例ではalpha0, alpha2, alpha12, tau, sigmaなどである。変数名を入力するたびに「set」をクリックする。入力後はXを押して閉じる。

16)同様にメニューから「Inference」-「Summary」をクリックして「Summary Monitor Tool」を起動し、「node」に変数名を入力する。終了後は右上のXを押して画面を閉じる。

17)以上で準備が完了したので、BUGSを実行するため、Modelのアップロードを行う。メニューから「Model」-「Upload」をクリックする。
18)「Update Tool」が起動するので、サンプル数とburn-in、thinなどを入力する。入力後に「update」を押すとBUGSが実行される。

下は実行後の画面。計算時間も表示される。右上のXを押して画面を閉じる。

19)実行後の結果を見るため、メニューの「Inference」-「Samples」をクリックし、「Sample Monitor Tool」を起動させる。結果を知りたい変数をnodeから選ぶと、下部のボタンがONになるので、trace, history, densityなどをクリックすると結果がグラフ表示される。


20)また、メニューから「Inference」-「Summary」をクリックすると「Summary Monitor Tool」が起動するので、「node」から変数を選び「stat」をクリックするとその変数の統計量が表示される。


注)ODCファイルはmodelやdata等をひとまとめにしたファイルなので、保存や管理に便利であるが、以上の操作を行う場合、ODCファイルを作成していなくても同様の操作は可能である。modelファイルやdataファイル等をテキストファイルとして個々に作成し、それらを同じ作業ディレクトリに保存し、「File」から読み込んで同様の操作をすればよい。

* ODCファイルの作成
1) WinBUGSを起動し、「File」-「New」をクリックしてエディタを表示する。

2)model, data, 初期値をコピー&ペーストする。



3)適当なファイル名を付け、odcファイルとして保存する。

以上

2008年12月27日土曜日

Moodle on USB

USBメモリ上のMoodle

Apache+PHP+Mysql+MoodleのセットをUSBメモリにインストールし、Windows環境(いわゆるWAMP)でMoodleを(管理者権限で)使用する一方法を記す。

1.次のサイトから、以下の手順で必要なソフトウエアをダウンロードする。
http://www.chsoftware.net/en/useware/mowes/mowes.htm
1)サイトにアクセスすると下の画面が表示される。画面左上のメニュー欄の「Download」をクリックする。

2)「No thanks, take me to the download>>」 をクリックする。

3)初めてダウンロードするときは2番目のラジオボタンをチェックし、「Go」をクリックする。

4)ダウンロードするソフトウエアを選択する。ここでは 次のファイルにチェックを入れる。
・サーバソフトウェア:Apache2、MySQL5、PHP5
・アプリケーション:Moodle(1.9.2)

5)画面下方にある「Download now>>」 をクリックする。下図のウィンドが現れるので、適当なディレクトリにzipファイルを保存する。以上でダウンロードは完了する。


2.ダウンロードしたzipファイル(約27MB)を適当な解凍ソフトを用いてUSBメモリ上に展開する。アプリケーションとしてMoodleだけをインストールする場合は250MB程度を消費する。USBメモリは1GB以上が望ましい。展開した直後のUSBメモリには下図のようなファイルやフォルダが入っている。実行ファイルmowes.exeをクリックするとソフトウエアのインストールが始まる。USBメモリにインストールするのでやや時間を要する。

3.インストールが完了すると、USBメモリ上に下図に示すようなファイルやフォルダが生成される。apacheとmysqlが自動的に起動し、デフォルトのlocalhost初期画面が表示される。この画面にはインストールされるアプリケーションの管理者用ユーザ名とパスワードが記されている(デフォルトではユーザ名:admin、パスワード:password)。


(apacheとmysqlが起動した状態)
サーバを停止するには、上の画面で「Stop server」あるいは「End」を押す。実行ファイルmowes.exeをクリックするとapacheとmysqlが起動し、Moodleが使用できる状態になる。

4.ブラウザを開き、http://localhost/moodle/ にアクセスすると、Moodleのトップページが英文で表示される。Moodleは多言語対応であるが、デフォルトでは英語しか対応していないので、下記のサイトから日本語の言語パック(ja_utf8.zip (791.4KB))をダウンロードする。
http://download.moodle.org/lang16/
ダウンロードしたzipファイルを展開すると同名のフォルダが生成されるので、それをUSBメモリにある次のディレクトリに保存し、apacheとmysqlを再起動する。
E:\www\moodle\lang
(便宜上USBメモリのドライブ名をEとしている。)再度ブラウザからhttp://localhost/moodle/ にアクセスすると、つぎのような日本語化されたMoodleのトップページが表示される。(ただし、この画面はデフォルト画面ではなく、テーマを変更している。)

画面右上の「ログイン」をクリックするとログイン画面が表示されるので、管理者権限(デフォルトではユーザ名:admin、パスワード:password)でログインする。

*備考1
USBメモリ上のMoodleは動作が緩慢であるため、これをHD上のドライブの任意フォルダに移植(単にUSBメモリにあるファイルやフォルダをコピー&ペーストすればよい。)すれば動作は格段に軽快になる。HD上のMoodleで作成したコースは、バックアップをUSBに保存すれば持ち運びでき、それを別のMoodleサーバへリストアすることもできる。

*備考2
カレンダーの文字化けは、日本語言語パックja_utf8にあるファイルlangconfig.phpを次のように修正して解消する。
$string['localewincharset'] = 'CP932'; -> $string['localewincharset'] = ' ';
このとき、システムの月や週に文字化けが発生する。Moodleの言語設定「サイト全体のロケール」を'UTF-8'(デフォルトは空)とすれば月週が英語表示されるので、日本語の文字化けを避けることができる。(完全に日本語化する方法は不明・・・。)
ロールの表示と解説も日本語化されていない。
日本語ファイル名のファイルをアップロードすると、ファイル名が文字化けし、ダウンロードも正常に行われないことがあるので、ファイル名は半角英数字とする。